COLUMN

福田穣コラム『Life is a challenge!!』なぜ、プロの道へチャレンジしたのか……その2

プロランナー福田穣(ふくだじょう)選手のコラムを掲載。グローバル・スポーツ・コミュニケーション所属、世界的ランニングチーム「NN Running Team」に在籍する唯一の日本人ランナーとして、世界に挑戦を続ける福田選手の「今」を発信していきます。

NN Running Teamとの出会い

オリンピックを意識するようになってから、いつの間にか自然と海外レースのライブ配信や結果などに注目している自分がいました。

そういったものを見ていく中で、いつもどのレースでも表彰台に乗っている選手たちがいました。ほとんどのレースで優勝、または2位、3位など必ず表彰台に乗っているのです。

それが NN Running Team の選手達です。エリウド(※)の存在はもちろんその頃から知っていましたが、その他の選手達も『NN』というロゴを胸につけた選手達が世界中のレースで長距離界の様々なタイトルを獲得していました。

※ エリウド・キプチョゲ
ケニアの陸上競技選手。オリンピックの5000メートル競走ではアテネ五輪で銅メダルを、北京五輪で銀メダルを獲得し、マラソンでは、リオ五輪と東京五輪で金メダルを獲得している。

NN Running Team をより強く意識するようになった2019年に「INEOS1:59チャレンジ(※)」がオーストリアのウイーンで開催されます。そこで破られた人類に不可能と思われていたフルマラソン2:00:00の壁。

エリウドはその壁を破り、『No Human is Limited.』という言葉を残します。

※ INEOS1:59チャレンジ
フルマラソンを人類未到の2時間を破ろうと開催された非公認レース。2019年10月12日、エリウド・キプチョゲのためにオーストリアのウィーンで開催された。

世界中の人を魅了したこのレースで僕もまたエリウドに魅了されていました。人に限界はないのだと。

この時さらに、世界のトップ選手たちはこんな走りをするのにどんな事をしているのだろうか?と自分の探究心が擽(くすぐ)られました。

自らの原点

また少し話が戻ると……僕は高校時代にどこに行くかは重要ではない。どこで自分が何をするのかが重要なんだと、学んできたつもりです。

つまり、強いチームに行ったから強くなる訳ではなく、そこで自分が何を感じ、どう行動するかが大事で、それが強さに繋がっていくという事です。母校の大牟田高校に入学した時もそうでしたが、中学時代はテニス部だった所から、いきなり強豪である大牟田高校の駅伝部に入部した僕は、最初はドベをひたすら走っていましたが、強い先輩友人に囲まれ沢山の事を学び力をつけていきました。

何が言いたいかと言うと、強いチームに入ったから強くなる訳ではないけど、強いチームには強くなるきっかけが多くあると思うということです。

僕はこの高校時代の経験から、もう1度どんなに自分が足掻いてもドベをひた走るような感覚を味わいたいと思っていました。その時のハングリーさが更に自分をステップアップに繋がると思ったからです。

そして、その思いは急展開を迎えます。2020年の別府大分毎日マラソン後のフェアウェルパーティーで、大会のペースメーカーをしていた NN Running Team の選手とエージェントと話す事ができたのがきっかけでした。

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