COLUMN

福田穣コラム『Life is a challenge!!』なぜ、プロの道へチャレンジしたのか……その3

プロランナー福田穣(ふくだじょう)選手のコラムを掲載。グローバル・スポーツ・コミュニケーション所属、世界的ランニングチーム「NN Running Team」に在籍する唯一の日本人ランナーとして、世界に挑戦を続ける福田選手の「今」を発信していきます。

世界最高のチームへ

そこで通訳の人を介して、「世界最高のチームの練習を知りたい。合宿に行く事などはできないだろうか?」また、「アジアに加入してる選手はいないと思うんですが、いるのですか?」などいくつかの質問をしました。その時はその場では応えられないとの感じだったのですが、後日プロフィールを送って欲しいとの話があり、繋がりのあるエージェントを通じて送ったところ、「うちでやってみないか?」という話がきました!返事ををもらい、自分の気持ちはその時一瞬で決まりました。

とはなったものの、妻も子供もいるし、仕事もある中でどうするの?という話なのですが、実は数年前に軽い気持ちで妻に『もしプロになりたいと言ったらどう思う?』と聞いた事がありました。

そこでは妻から一言。『それは賛成できないね。』

この時、自分はそういうつもりは全くなくただの冗談で聞いたのですが、つい畳み掛けるように『じゃあ大迫くん(当時ナイキオレゴンプロジェクト)のように世界最高峰のチームに加入して日本を飛び出して走るとしたら?』と聞くと、妻は『それは話が別。大迫くんはそこに全てを懸けて覚悟を持って挑戦している。そんな凄い選手達と高め合っている。相当な覚悟がないとできないだろうし、もしそんな環境なら話は変わってくる。』と……

僕は家に帰り、すぐにその時の話をして、『チャンスを貰えた。どうしてもその世界に飛び込んで世界最高の選手達と一緒に走りたいし、その選手達を育てた監督の指導を受けたい。』と話しました。

妻は僕の事を誰よりも理解してくれていたので、『こうする!と言い出したら、あなたは止まらない。ましてやそんなチャンスなら尚更止めても止まらないだろうし、私も覚悟を決めなきゃいけないんだなと思う。』と言ってくれました。その後も家族一同からやり切っておいで!と後押ししてもらい、気持ちは固まりました。

西鉄にも部長や監督たちにその想い、経緯(いきさつ)を伝えました。ありがたいことに西鉄に残っても挑戦しやすい環境をたくさん提案して頂きましたが僕の決意は変わらず、最終的には「そこまでの想いがあって挑戦するなら応援する」と後押しを頂き、プロフェッショナルとしての道が始まりました。

プロとして

正直初めは不安しかありませんでしたが、挑戦をするということはそういう事だと思います。初めての事に挑戦する時は誰もが同じ想いだと思いますが、そこに覚悟を持ってスタートを切る事ができるのか。できないのか。

僕は、まずスタートしない事には何も始まらないと、そう感じています。

とはいえ僕の挑戦は1人では成すことは出来ません。沢山の方々が応援して下さるからこそチャレンジが出来ています。


自分だけじゃない沢山の方々の想いも力に、これからも走り続けていきます!!

この記事をシェアする

SPONSOR

PARTNERS

現在スポンサー企業を募集中です。詳しくはコチラ

SUPPORTERS